『愛と痛み 死刑をめぐって』

愛と痛み 死刑をめぐって

愛と痛み 死刑をめぐって

辺見庸さんの講演をベースにした論考。
狭義の「死刑」を取扱ったものではなく、広義の死刑、つまりは国家による生命の剥奪を問うている。
辺見庸という人は、その思想と言葉を生きているのが凄まじい。
彼の思想に共感する人間は多くないのかもしれないが、凄みがあるのは間違いない。
それは右とか左とか、理想主義とかリアリズムとか、そういったものとは関係ないものだと思います。