『国語 算数 理科 しごと』

国語 算数 理科 しごと―子どもと話そう「働くことの意味と価値」

国語 算数 理科 しごと―子どもと話そう「働くことの意味と価値」

またもきっかけは小飼弾blogだけれど、この手の著作は、こういった良質のblogを活用しない限り、そもそも巡り合うことが困難だ。大型書店を除く街の一般書店には入荷されていないし、八重洲ブックセンターでも教育の専門書コーナーの非常に分かりづらい場所に並んでいたくらいなので、普通に書店通いをしていても目に留まることはまずないと思う。
当著作は『借金を返すと儲かるのか?』の入門編のようなもので、読者層として少年少女を想定しているので、端的に読み易い。それでいて、内容は十分に本質的で、「会計」に苦手意識を持っている社会人にとっては、格好の入門書になると思う。
ただ、個人的に興味深かったのは、やはり最終章だ。
必ずしも好きではなく、楽しい訳でもなかったりする「仕事」に、人生における非常に多くの時間を割いて、熱意と責任感を持って向かっていく。その本質には、「約束と信用の交換」があるのだと。
この指摘は非常に重要で、かつ正鵠を射たものだと思います。
パートナーにも、この最終章は読んでみてもらって、感想を聞いてみたいです。