『アマテラスの誕生』

アマテラスの誕生―古代王権の源流を探る (岩波新書)

アマテラスの誕生―古代王権の源流を探る (岩波新書)

非常に面白い著作。
ここ暫くの間に読んだ新書の中でも、知的刺激に富み、極めて良い1冊だ。
アマテラスからオオクニヌシの国譲り神話を経て、タカミムスヒへと至る日本神話の構造が、
明快かつ平易に、知的要求の水準を落とすことなく語られている。
タカミムスヒは今では余り知られていない神だが、日本古代史と紐付けながら、その意義/意味に迫っていく。
日本神話の奥深さの一端を垣間見るには、格好の著作です。