ルワンダで実際に起きた
ツチ族虐殺の渦中を生き延びた女性の物語。
凄まじい悲劇。映画『
ルワンダの涙』の描写そのものの世界。
ムリンジ牧師宅のトイレで、彼女を含む6人の女性が2ヶ月間身を潜め、凄惨たる虐殺を乗り越える。
奇跡としか言いようがない。
でもそれは、ただ待ち焦がれた奇跡ではなくて、彼女の深く純粋な祈りに導かれた奇跡。
自分の肉親/兄弟全てを殺戮した暴徒を前にして、「あなたを許します」と語ってしまう、深い「赦し」の信仰。
信じ難いこの凄惨/残酷/狂気の全ては、つい10数年前に実際にあった物語。
多くの人に読んでもらいたい。