『みんなのなやみ』

みんなのなやみ (よりみちパン!セ (01))

みんなのなやみ (よりみちパン!セ (01))

重松清さんという作家は、とてもやさしい人だと思う。
子供のストレートな悩みに対して、素直に向き合っている感じが、すごくいい。
ちょっと意外だったのは、ピアスホールをあけたい女の子に対して、
ダメと言い張るお母さんの側に(一定の前提を置いた上で)立っていたこと。
良し悪しではなくて、意外な感じがした。
おれなんかは、個人の自由に基本的に委ねればいいかなと安直に思ってしまうけれど、
ピアスホールひとつも、突き詰めていけば「身体」という大きな問題になるのだなと。